しまった!!ネット前にシャトルが、ふわふわっと上がる。
チャンス球だ!決めるぞ!「カツン・・・」すっきりしない音が、体育館に響き渡る。
試合の見せ場でもある「スマッシュ」を当て損なう。かっこよく決まると思ったら、拍子抜け。
ギャラリーは「大阪の吉本新喜劇」ばりのズッコケ。そう、フレームショットですね。
バドミントンではラケットの赤で丸をしているところ。フレーム部分にシャトルが当たることを「フレームショットと言います。
Mさんもフレームショットが多いことで、悩んでいる一人です。
Mさん「なぜ、ラケットの真ん中に当たらないんだろう」
私「Mさんの試合を見ていると、1セットで2~3回、打っているのを見ますね。」
Mさん「なにかコツはないものですか?」
私「そうですね、Mさんの打ち方で、気になる点が2つあります。そのせいだと思いますよ」
Mさんは、自分で気づかないようですが、見ればすぐにわかりました。その2つのこととは?
1.打つ瞬間に手首を曲げている
上の写真を見てください。手首が内側に曲がっています。スイングの最後に手首を「グリッ」と曲げてしまってます。
そうすると、ラケットの先の形はでどうなっているでしょう?
斜めになっていますね。シャトルを捉える部分が少なくなり、フレームに当たる確率が増えます。
下の写真は手首を曲げていません。
正しい形です。自分から見て、親指と人差し指の真ん中にグリップが見えますよね。
手首が曲がっていない、ラケットの面がまっすぐになっているので、フレームショットになりません。
手首を曲げることを、「猫手」とも言います。猫手で打つと、強い球にならず、フレームショットが増え、なかなか上達できません。
2.打つ瞬間、最後までシャトルを見る
ラケットに当たるまで、シャトルを見るクセをつけてください。たった10センチずれただけで「フレームショット」です。
フレームショットが多い人の特徴として、シャトルから目を離すのが速いです。
当たる前に相手コートを見てしまうのです。相手の返球が気になることは、理解できます。しかし、打った瞬間に相手コートを見てからでも十分間に合いますから。
最後までシャトルを見る練習方法
練習方法はシンプルです。
2人組になって、クリアを打ち合います。目的はインパクトの瞬間に、必ずシャトルを見ることを意識する。
たったそれだけですが、かなり効果的です。
普段あなたは「クリアがどのくらい飛んだかな?」「フォームはきれいかな?」など、考えるかもしれません。
しかしながら、打つ瞬間のことは、考えていません。
この練習のコツは「フォーム」や「自分の打ったシャトルがどこに落ちたか」などは一切考えずに、ひたすらインパクトの瞬間に集中するのです。
練習日に10往復を3セットしてください。ただクリアを打ち合っていてもダメですよ。しっかり集中してくださいね。
練習していれば、試合になっても、しっかりシャトルを捉えることができるようになります。
ぜひ練習してくださいね。