バドミントンの試合で、緊張してうまく身体を動かせずに、連続で大量の失点をしてしまった経験ありませんか?
身体をいつも通り動かせないと、狙いたいところに打てず対戦相手に好き放題に振り回されてしまう。
緊張する中でもリラックスをうまく取り入れられると、普段通り身体が動くようになり練習の成果を発揮できるようになります。今回は試合中でも速攻でリラックスできる方法を紹介します。
試合でリラックスできる3つの方法
1~3まで順番に行うことで相乗効果が出るのでセットにしてぜひやってみてください。
- ラケットのガットを5秒見つめる
- 深呼吸を3回行う
- いまやれることだけに意識を向ける
では順番に説明していきます。
ラケットのガットを5秒見つめる
試合中にプレーが途切れた瞬間にガットを5秒見つめます。それがリラックスに入るスイッチになり、落ちつきを取り戻す。緊張している状態では、自分がやりたいことがコントロールできません。まずは自分がコントロールできることを行うのが大切です。
ガットを5秒見つめることは、自分の意識が自分をコントロールしていることを自覚できます。そしてガットを見つめることを思い出しただけでも、落ち着きを取り戻している証拠になる。
「ガットを見れる余裕がでた!!」と自分に自信を持ってください。緊張状態ではガットを見ることを思い出せないのですから。深呼吸を3回行う。
深呼吸を行うことで、身体を強制的にリラックスさせます。身体をリラックスさせると心も落ち着きます。心と身体はつながっているので。
本当は時間をとって10回ほど深く呼吸を行いたいところ。しかし試合中は時間がそれほど取れません。だから私が普段行っている3回の深呼吸でリラックスさせる方法を紹介します。
1回目の深呼吸時は、体中に目いっぱい力を入れながら深く息を吸い込みます。力を入れながら息を吸うのでそれほど酸素を取り込めないが、そこは気にしないでください。
そして、息を吐きながら全身の力を目いっぱい脱力します。力を入れてから脱力するので、体を力の抜け具合がよくわかるでしょう。力を抜いて全身をリラックスさせるのです。
2回目の深呼吸時は、半分くらい力を入れて息を吸い、目いっぱい脱力しながら息を吐きます。
3回目は全身の力を抜きながら息を吸い、力を抜きながら息を吐くのです。
そうすることで、少ない回数で身体をリラックスさせることができます。
いまやれることだけに意識を向ける
いまやれることだけを決めて、それだけを考えると身体の無駄な力が抜けリラックスできます。緊張している時に、今できること以外を考えると心配や不安が募る。そうすると余計に緊張して身体が動かなくなります。
意識を不安に向けるのではなく、できることに向けることで、気持ちが楽になりリラックスにつながります。
「いまできること」は、難易度が高いことは設定しません。自分ができるプレーをやろうと心に決めることです。例えば、「クリアをしっかり奥まで飛ばそう」「サーブが浮いてもいいのでアウトにならないようにする」
私がよくやるのは「クリアをバックラインまできっちり飛ばす」これだけを意識しています。あとはあまり考えていません。
相手にスマッシュを決められても、クリアがしっかり飛んでいれば自分にOKを出す。何度かうまくクリアが飛ぶと自分をコントロールしていると思えるようになります。そうしているうちにリラックスできるようになる。
1~3までの動作を一気にできない場合は、プレーが途切れるごとに1つずつ行えばよいです。一気にやれなくてもいいので、気軽に行ってください。またどうしても時間が短くて、1~3ができないならば秘技があります。
それはシューズの紐を結び直すです。結び直りながら床に置いたラケットのガットを見て、深呼吸をしてやれること決めるのです。ただし何度もやっていると、審判に怪しまれるので1試合に1回にとどめるのが無難です。
これらの動作をいきなり試合でやるのではなく、練習試合の中でも取り入れて何度も試してください。
そうするとガットの見る時間を2秒に短縮したり、深呼吸は大きく一回、やれることもすぐに思いつくようになります。普段からトレーニングすることが大切ですよ。