リバースカットの打ち方をマスターして、初心者同士の試合で使うと相手の脅威になります。一発で得点をとったり相手の体勢をくずしてラリーを有利にできるため。そのため初心者が使うには少し難易度が高くなる。
しかし、ステップごとに練習していけば初心者でも打てるようになります。私が教えている未経験者の学生も順番を間違えなければ打てない人はいません。
まずはリバースカットとはどういうものかを理解して、練習していきましょう。
リバースカットとは
リバースカットとは、バドミントンのシャトルの内側を、斜めに打つ打ち方です。速い球がくると思わせて、相手のネット前に遅い球を打つ。緩急で崩していくショットです。
どんなところで使うのかというと、ラリーが続いているときに使います。なぜラリー中に使うのかというと、テンポを変えて、相手のミスを誘うため。
スマッシュやクリアが来ると思わせて、相手に力いっぱいに構えを取らせる。その時に前におちるリバースカットを打つと、相手の出足が一歩遅れる。その結果、エースで決まったり甘い球が返ってくる。
このようにリバースカットは相手を惑わせて、自分が試合展開を有利に進めるのに、効果的なショットです。
リバースカットの打ち方
シャトルがラケットに当たる瞬間に、面を変えて打ちます。
具体的な動作は下記動画の1分20~26秒までを何度も見て覚えてください。
打ち方の補足として、ラケットが右から左に向かって流れるように振ります。シャトルを打つ打点は、自分の頭よりも少し左側に来ているとき。
打点も高く取る。
ラケットの持ち方は、この写真のような感じです。(イースタングリップとウエスタングリップの中間)
打つ瞬間に肘から先の前腕を内側に回しながら、シャトルを打ちます。
写真のようにシャトルの左側を切るように打つ。注意点としては、まっすぐラケットに当てるのではない。コルクをこするように打つことでリバースカットが完成します。(まっすぐあてるのはドロップショットです)
間違ったやり方をする人いて、次のようにすると打てません。
また打点を高くしてください。対戦相手がクリアかロブを打ってきた時にリバースカットを使うとよい。クリアよりも低い弾道で、中途半端な高さの時にリバースカットを打つとミスをしやすい。
手首だけでコントロールしようとしない。少しの力加減でコースがズレてしまいアウトになったりネットに引っ掛けやすい。
ラケットが最終的に左側に向かうので、対戦相手は左側に打ってくると予測します。しかしシャトルを切っているので、反対方向の右側に飛んでいく。逆を突かれることで、タイミングがズレてミスを誘い得点に結びつけます。
リバースカットの練習方法(初心者バージョン)
リバースカットの練習方法は3ステップに分けます。
1ステップは素振りです。1人でできます。下記の動画の2分32~59秒を見てください。
肩の回旋を使って素振りします。通常、このような振り方をしないのでいきなりシャトルを打って練習すると肩を痛める可能性があります。だから素振りをしてしっかり正しいフォームを身につける。
正しいフォームだとケガがしづらいし、キレイに打てるようになります。
次に2ステップ目です。今度は2人組になって行います。先ほど練習した肩と腕の回旋を使い実際にシャトルを打ってみます。動画の4分54秒~5分30秒をご覧ください。
肩と腕の回旋を使いながら、シャトルを打ちます。ラケットをまっすぐ出してもリバースカットにならないので、ラケットはしっかりと右から左に動かしましょう。強いショットを打つわけではないので力加減は6~7割でよいです。実践でも力は抜いて打ちますから。
3ステップ目はパートナーと対角線上になって練習します。動画の4分40秒~5分20秒まで見てください。
実践的に練習することになります。しっかりとラケットを左に動かしながら打つ。そして力をいれるのはシャトルを打つ瞬間のインパクトの時だけ。力が抜けないと相手コートの前面にうまく落ちてくれません。球が伸びて相手のチャンス球を与えてしまうでしょう。
リバースカットの打ち方まとめ
リバースカットの打ち方のポイント。
2、相手の足元に落ちるリバースカットで惑わせ、相手のミスを誘う。
打ち方はラケットを左から右側に動かす。その時に肩や腕の回旋を使ってください。力はそんなに入れる必要はありません。インパクトの時だけ。
練習方法は必ず素振りから始める。ケガをしやすいショットなのでしっかりと正しいフォームを身につけてから実践で使う。その後2人組で練習してみる。実際にシャトルを打って回旋を使うとどこにシャトルが飛んでいくのか、感覚をつかんでみましょう。
大事な技術ですので、ぜひ身につけてください。