Cさん「クリアが飛びすぎるんです」
私「飛ばないのでなくて、飛びすぎですか?」
Cさん「はい、飛びすぎてアウトになってしまうのです。」
初心者の場合、「飛ばない」人が多いのですが、力が強い人は「アウトが多い」という悩みがたまにあります。力を抜いたらコートの真ん中にシャトルが落ちるし、思いっきり打つとかなりアウト。
力を抜いて飛距離を調節する方法もありますが、おすすめしません。この記事では、うまくコート内に収まる対処法を書いていきます。
クリアでアウトが多いのはコレのせい
クリアで飛びすぎてアウトになるのはショットの弾道が低い。弾道が低いとすぐにアウトになってしまいます。
クリアは高く上げるように打ちましょう!アウトになる距離分を高さに変えるのです。高くシャトルを打つと、空気抵抗により真下に落ちます。いつも通り打っても、アウトにならないですよ。
高く打つには以下を気を付ける。
- 打点と目線
- 8割の力で
- 道具で微調整
これらのやることでアウトになることが激減します。
打点と目線
飛びすぎでアウトになってしまう場合は、「クリア」を打つ打点が間違っています。打点が自分の前にあると、弾道が低いショットしか打てません。図のように、自分の頭より前に打つと、高くクリアを上げることが難しい。
頭の上で打つことで、高くが打ちやすくなるのです。
関連記事>>打点を頭上に
目線も気を付けましょう。クリアを打つ時、シャトルと一緒に天井を見る。そうすればラケットが前に出ないので、上手く頭上でクリアを打つことができます。
8割の力で
試合になると知らない間に力いっぱい打ってしまいます。常に8割でショットを打つ意識を持ちます。力を入れすぎるとフォームが硬くなり、腕がしならず、肘が伸びず、打点が前になります。
打点が前だと、アウトが多くなることは「打点と目線を後ろに」で説明しました。
私自身も、初心者の時によくありました。大会に出てその試合中、高く打っているつもりが、バックアウトしてしまう。アウトになる理由がわからないのです。
しかし、試合の翌日は必ず筋肉痛になっています。つまり「力みすぎ、力の入れすぎ」だったのです。試合では緊張したり、相手に勝ちたいと思うものです。自分では気づかずとも、普段よりかなり力が入っています。
対処方法はラリー間に深呼吸を多くとって、力を抜いてクリアを高く打とうと意識しましょう。
道具で微調整
打ち方、ストロークを変えて距離を調整するのはおすすめしません。なぜなら、打ち方を変えると、「クリアが来るな」と読まれるから。同じフォームでどんなショットがくるかわからないと、相手に思わせる必要があります。
距離の微調整するには、「道具をかえます。」例えば、しなりのあるラケットは飛びやすいので、シャフトが硬いラケットに変える。また、飛チタンなど飛びやすいガットを使っているなら、太い目のガットに変えて飛ばなくする。
ガットを変える方法は、距離がすごく変わるものではありません。「30センチも飛ばなくなったな」とならないから安心してください。
ラケットだけは注意してくださいね。初心者用のラケットから上級者のラケットに変えると50~100センチ飛ばなくなるなんてのは、よくあります。上級者のラケットは、かなりのスイングスピードがないと使いこなせません。
道具を使って、距離を微調整するのは、楽しんでやってください。道具を意識することでよりバドミントンが楽しくなりますから。
そして高く上げることも忘れないように。ぜひ試してくださいね。