バドミントンのダブルスで、コートの奥に打たれて、次の返球が厳しい場面があります。
先日も初心者に、どうしたらよいのか質問されました。
Yさん「フォア側に追い込まれた時、どこに返したらよいかわかりません」
私「できるだけ大きく、相手コートの奥をめがけて返してみたらどう?」
Yさん「思いっきりラケットを振っても、相手コートの半分くらいしか返りません・・・」
本来ならばクリアなどで、大きく相手コートの奥に返せればよいのですが、ある程度の技術と力がないと奥に飛ばすことができません。
なので狙い所は・・・
クロスのネット前に打つ
「追い込まれたら、クロスに打つ!」そう心に決めておいてください。うまくいけば、一発逆転で、ノータッチエースが決まることが多いショットです。
追い込まれた場合、素直にストレートのネット前に返球すると、相手の前衛が待ち構えています。
バシッと気持ちよく、プッシュを決められてしまうでしょう!
「あいつをコート奥に追い込むと、ゼッタイ点がとれるぞ!」対戦相手にそう思われるだけで、心理的に不利な状況に追い込まれますね。
つねに不安な気持ちで試合を進めることになってしまいます。
以前、初心者の方で、「クロスといえどネット前に打つのは怖い」と言っていました。
私は答えました。
「前衛は基本、ストレート側を張るようなポジショニングをします。」
「シャトルのスピードは、人間の動きより速いので、クロス側に打てば読まれてない限り、プッシュされませんよ」
ストレートとクロスのネット前、どちらに打つかわからない状態で、両方プッシュができる人は通常の練習場ではいません。
いるとしたら、その人はかなりの上級者で、日本でもトップレベルにいる人です。そんな人と対戦することは、まずないですよね。
ストレートのネット前も打つ
クロス側のネット前に打った後は、ストレート側にも打ってみましょう。
相手の頭にはすでに「クロス側もある」とインプットされています。
対戦相手は動き出しが遅れるので、ストレートに打ってもプッシュはできずにロブを上げる、もしくはネット前に落とすのが精一杯でしょう!
割合的には、クロスを2回打ったら、ストレートを1回打つ。そうすると対戦相手は的を絞れなくなるはずです。
追い込まれたときのコツとは
大事なことをお伝えします。試合で初めてコート奥に追い込まれたときは、迷わずクロスに打ってください。
失敗してもいいのです。失敗しても、「おかしいな、いつもはうまくできるのに」という顔をしてください。
いわゆる「ハッタリ」です。とにかく相手に「クロスがある」と思わせれば成功なのです。
相手に少しでも迷わせればいいのです。
少しでも出足を遅らせて、なんとか相手のプッシュを、しのげれば万々歳です。
もちろん追い込まれても、いつも正確にクロスに打てれば最高です。追い込まれても怖くなくなります。
毎回少しでも良いので練習してみてください。だんだん上達していきますよ。