バドミントンのフットワークで、「前から後ろに下がることが難しいです。」
そんな質問を受けました。そうなんです。初心者は後に下がるのが難しいのです。何も教えられずうまく下がれるとしたら、そうとうに運動神経の良い人ですね。
バドミントンは後ろに下がって、今度は前に出る・・・そんな前後に動く動作を繰り返します。前に出るのは、教えなくてもできる人がほとんどです。いつも前に歩いていますからね。
後ろ向きは、日常生活でなかなかありませんよね。普段やらない動きなので、少し練習が必要です。では、後にうまく下がるやり方を説明していきます。まずは大前提です。
半身になる(横向きになる)
半身になる(横向き)になることが、後ろに下がる上で一番大事なことです。半身(横向き)になったら、サイドステップで後ろに下がります。
サイドステップとは
片足を横に踏み出し、もう一方の足を引き寄せてそろえる足取りのこと
コトバンク
初心者は、相手コートに対し、正面を向きながら下がる。正面を向くとシャトルが見やすいというメリットがあります。しかし、後ろに下がりづらいというデメリットの方が多い。下がる時は、必ず半身(横向き)になりましょう。
では、半身(横向き)になるやり方です。右利きの場合は、左肩を相手コートに向けます。そうすると半身(横向き)になります。
体を半身(横向き)にした状態で、顔だけ相手コートのほうに向けます。慣れないうちは、シャトルが見づらいと感じるかもしれません。でもすぐに慣れます。頑張って首を少しねじって、顔を相手コートに向けましょう!
半身(横向き)になるにはコツが2つあります。大事なコツになるので順番に説明しますね。
左足を相手コートに対して、右に向ける
右利きの場合で説明します。
半身(横向き)になれない多くの人は、左足の向きをうまくコントロールできません。
左足がいつまでも、正面を向いてしまっています。そこを「キュッ」っと90度、横向きに変えます。
そうすれば、体も自然に半身(横向き)になるはずです。まずは左足の向きを変えることを意識しましょう!
右肩を後に引っ張られるように引く
半身(横向き)になるためには左足の向きを変えるのでしたね。そこに今回のコツをプラスします。
最初に右肩を後に引きます。引いているときに、左足の向きを変えると、一連の動作がやりやすくなるはずです。
「コツ1」と「コツ2」はぜひセットで覚えてください。これはどこでも練習できます。スムーズに行えるまで、やってみてください。
気づきが大切
余談ですが、私もしばらく後ろに下がるのが苦手でした。左足が横向きになってなかったのです。右足だけ横向きになっていて中途半端な半身でやっていました。
左足が上手く使えていないことは、自分で気づいていませんでした。だから修正ができなかったのです。
あるとき、試合がありビデオを撮った際にやっと気づいたのです。気づいたら、あっさり後ろに下がれるようになりました。
バドミントンは少し改善すると、自分の動きが劇的に変ります。そんな瞬間が私は今でも大好きです。
バドミントンは年齢を重ねても、上達することができます。そこがとても魅力的な部分です。ほんと、おもしろいスポーツに巡り会えたと思っています。