バドミントンのカットとは、相手の意表をつき、体勢を崩すショットです。打ち方をマスターして、精度が高まれば、一発で得点も期待できます。
初心者のカットの狙いは、相手体勢を崩す。その結果、スマッシュで得点をきめたり、自分が有利なラリー展開に持ち込めます。
ただし、間違ったカットの使い方をすれば、逆にラリーが不利になるので注意が必要です。
すぐに打ち方を知りたい方はこちら>>カットの打ち方
バドミントンのカットとは
バドミントンのカットは、スマッシュ見せかけて、スピードの緩急で相手を崩す打ち方です。
カットの動画 12分41秒~53秒
また、カットはスマッシュよりスピードは落ちながら、選手から横に逃げていくような球です。
動画47秒~58秒
ドロップのようにスピードが極端に落ちたり、山なりの軌道ではありません。
スマッシュのように、シャトルが来たと思ったら、急激に曲がっていきます。
そして、カットはクロスに打つに打ちます。右利きなら右側から左側に。左利きは左側から右側です。落下地点は下の図になります。
シャトルの落下地点は、自分のコートのショートサービスラインのあたり。カットはシャトルを切るように打つので、右利きなら左側に流れていく軌道になります。
基本的に自分の真正面には飛ばない。真正面に飛んでるなら、初心者はドロップショットになっていると疑ってください。(例外 上級者は、切りながら正面に打てます。)
カットが打てると、相手は「カットなのか、スマッシュなのか、クリアなのか」いろいろと返球コースを考えないといけません。
つまり「どこに打ってくるかわからない」ため、迷いが増えて動き出しが遅れます。初心者はただでさえミスが多いのに、迷いがあるとさらにミスにつながり、甘いコースに返球してくれます。
カットの打ち方
カットはラケットを45度傾けて、スマッシュを打つようにすれば、減速しながら相手コートに落ちます。
しかし、相手のカットだとバレてしまうと、逆に不利な状況になります。バレるとネット前に移動されてプッシュを打たれてやられてしまいます。
初心者のカットの打ち方で、一番重要なことを先に書きます。それは、
ラケットを振る際の、スイングスピードを落とさないこと。
初心者はネット前に打たないといけない意識から、ラケットを振るスピードを無意識に緩めてしまいがちです。
スマッシュを打つように、必ずラケットのスイングスピードを速くしてください。全力で打ちすぎるとミスしやすいので、8割ぐらいの力加減がちょうどいいでしょう。
では残りの打ち方を説明していきます。
- シャトルの落下地点少し後ろから打つ
- 手首を内側に入れる
- 高い位置で打つ
シャトルの落下地点少し後ろから打つ
シャトルをしっかり自分の前で打てるポジション取りをすることが非常に大切。
なぜなら、シャトルの少し後ろにいることで、相手はいろいろなショットを予測しないといけないため。
ポジショニングや体勢が万全だと、対戦相手は
- スマッシュなのか・・・
- クリアなのか・・・
- カットなのか・・・
迷ってくれます。相手に楽に返球できないように「シャトルの落下地点、少し後ろ」に素早く移動しましょう。
動画の58秒~1分59秒まで参考にしてください。
素早く落下地点に入っているのがわかりますね。
手首を内側に入れる
動画2分22秒~3分11秒をご覧ください。手首を内側に入れながら打ちます。
手首を内側に入れながら、スマッシュを打つようにすると上手く打てます。
前に述べたように、スイングスピードを落とさないように素早くラケットを振りぬきます。
シャトルがラケットに当たった後は、腕や肩の力を抜いて、フォロースルーを行ってください。
では、手首を内側にすると、ラケットの面はどのようになるのか?
ラケットの面の動きがイメージしやすいように、次の動画1分4秒~2分6秒をご覧ください。
手首を内側にすることで、ラケットの面も内側を向き、その結果カットが打てるようになります。
手首を内側にする動き、ラケットの面が合っているか、自分で確かめながら素振りをしてみましょう。
高い位置で打つ
カットの打点は高くしましょう。打点が低いと角度がついたショットが打てません。
打点が下がり、「角度がない」と相手に予測されるとプレッシャーを与えることができず、相手の体勢を崩したり、エースを決めたりできないから。
打点を高くするには、肘をあげることが重要>>高い打点の作り方
カットのラケットの持ち方【中級者・上級者】
カットのラケットの持ち方は、スマッシュやクリアと違います。カットはラケットを斜めに角度をつけて打つ。、ラケットの持ち方だけを変えます。
45度ほどラケットを傾けて持ちます。そして、スマッシュと同じフォームでシャトルを打つと自然にクロスにカットが打てます。
中級者や上級者は同じフォームから、スピードや角度の違うショットが打てるようになるので試合を優位に進められます。
さらに上級者は、バックハンドグリップで打つこともあります。
動画の4分20秒~40秒
より鋭いカットが打てるので、初心者を脱出したい人、中級者以上を目指す人は試してみてください。
一撃必殺のカットのコツ
しっかり右足に体重をのせることで、相手にスマッシュを打ってくると思わせることが重要。(右利きの場合)
「スマッシュが来る!」と思うと、相手もプレッシャーに感じて、足を踏ん張ろうとします。
スマッシュをとろうと、踏ん張っている状態で、前に速いカットがくると、足が出づらい。
一歩はでるが、2歩3歩と出る初心者はなかなかいない。その結果、一撃でカットが決まります。
注意点:上級者には通用しない可能性あり。スマッシュが来ると思っていてからの、カットが来て、2歩も3歩も動けるのは中級者以上。そのレベルにいる人たちはフットワークがしっかりと身についている。
中級者以上にはレシーブされても仕方がないので、体勢を崩せれば合格点を自分に出しましょう。
カットの練習方法
後日、アップします。
カットのデメリット
カットを打つ際に注意するべきことは、
- 相手にバレないこと
- 球足が伸びること
カットを打つ際に、ラケットを振るスピードが遅いと相手にバレてネット前からプッシュを狙われます。
カットを打つときに、右足にしっかりと体重を乗せて、「スマッシュかも」と思わせるように打ちましょう。(右利きの場合)
そして、カットを打った時に、球足が伸びてシャトルの落下地点がコート真ん中まで行ってしまうようだと危険です。
相手は足を動かさずに、レシーブできるため返球が楽です。甘いカットなら逆にピンチになりえます。
しっかりとサービスラインあたりを狙いましょう。
『カットの打ち方』まとめ
カットの打ち方で、一番重要なのはラケットのスイングスピードを落とさないことです。
スイングスピードが遅いと、他にいろいろ工夫して打っても意味がなくなります。
スイングスピードを落とさずに、
- 落下地点に素早く入る
- 手首を内側に入れる
- 打点を高くとる
これらを意識することで、よいカットが打てます。
また一撃必殺のカットはラケットを持っている方の足に体重を乗せて打つことが大切。スマッシュがくると相手に思わせる。
カットを打てると、攻撃の幅が増え、初心者レベルでは対応できなくなります。ぜひともマスターしてください。