バドミントンのオーバーヘッドストロークとは、自分の頭よりも高い打点で打つショット。攻撃的なショットで、初心者が最初にまず覚えたいストロークです。
野球で例えると、ピッチャーが投げるフォームに似ています。初心者はラケットを腕の力だけで振りがちになります。
下半身をしっかりと使い、腰の回転から上半身にパワーを伝えることで、速いスマッシュや高さのあるクリアを打つことができるようになります。
今回はオーバーヘッドストロークの打ち方を中心にお伝えします。
オーバーヘッドストロークとは
オーバーヘッドストロークとは、自分の頭よりも高い打点で打つショットです。利き足を踏ん張り、腰を回して体重を乗せながら打つショットのこと。
前提として、オーバーヘッドストロークを打つには、素早くシャトルの落下地点に入り、シャトルを正しい打点でとらえることが必要。
スマッシュやクリアなど点を取るための決め球であったり、相手の体勢を崩したりする攻撃的なショットを打つことができます。
オーバーヘッドストロークの種類はスマッシュ、クリア、ドロップ、カットなどです。クリアは守りのショットと思っている人も多いですが、初心者にとってクリアは最高に攻撃的なショット。
オーバーヘッドストロークからいろいろなショットが打てることが分かったと思います。
正しく身につけると、どんどん上達していきます。逆にこの部分を無視してしまうと全然バドミントンが上手くならない。
しっかりとフォームを理解をし、そして練習をし、どんどん試合で勝てるようになってください。
オーバーヘッドストロークの打ち方
まずはオーバーヘッドストロークの打ち方の動画、53秒~1分30秒をご覧ください。
この動画はオーバーヘッドストロークのフォームになります。ラケットを構えたところから、振り切るまでの動作。
動画でオーバーヘッドストロークはどんな打ち方なのか、イメージできたと思います。
ここからは実際に打てるようになるために説明していきますが、まずは上半身の動きからです。(なぜ上半身から説明するのかは後述します)
まずはこちらの動画 3分32秒から4分40秒までをご覧ください。
いきなり腕を振りだすのではなく、おへそ、胸、肩甲骨を寄せるように肘を上げながら(その時左手も上げている)ラケットを振っていく。
ポイントは肘です。肘を前に出すように振っていくことで、スムーズにラケットを振ることができます。
上半身から説明したのは全部を一度に説明すると頭が混乱するから。野球やバレーボールの経験があるなら、なんとなく感覚だけでラケットを振れます。
しかし何も経験のない状態からオーバーヘッドストロークを覚えることは難易度が高いのです。
それは、二つの動作を同時に覚える必要があるから。具体的には上半身のラケットを振る動作と、パワーを得るために下半身を動かす動作。
手の動きと足を動きを同時に行わないといけない。頭がパニックになる。
先日も初心者の学生にオーバーヘッドストロークを教えていたところ、先に手を動かしてから足を動かそうとしていました。順番が逆なんですね。
オーバーヘッドストロークは下半身からのパワーをうまく上半身に伝えて、最終的にラケットをスイングスピードをあげることで、良いショットが打てるようになります。
ただし、初心者はいきなり一度に全部やろうとしても上手くいかない。だから上半身の動きをまず覚えて、次に下半身の動きを覚える。別々に練習するのです。
そして最後に二つを合わせることで、短時間にオーバーヘッドストロークを覚えられます。
オーバーヘッドストロークについて、これから覚える順番は、
- ステップの方法(下半身)
- 回内を使う
- 肘を位置について(注意)
- 練習方法
- まとめ
では順番に見ていきます。
ステップ(足の入れ替え)の方法
オーバーヘッドストロークに威力を出すためには、下半身を使ったステップ(足の入れ替え)が重要になります。
ステップが使えないと、ラケットを腕だけの力でしか触れません。どんなに腕に力があっても、上半身だけではスマッシュやクリアの威力が落ちてしまいます。
動画の20秒から見てください。
オーバーヘッドストロークのステップの方法は、右足で踏ん張り、右足と左あしを入れ替える。
オーバーヘッドストロークの肘の位置について
オーバーヘッドストロークの肘の位置、ここは必ず読んでおいてください。なぜなら気を付けないとケガをするから。
昔は肘や腕を耳につけるように振れ!と言われていましたがこれは間違い。耳に腕を付けると、スイングスピードが落ち、ショットの威力がなくなります。
そして何より肩を痛めやすい。
正しくは両腕を水平に真横に上げた状態からいうと50~75度くらいの間がよい。
両腕を真横に上げ、肘を上げた状態がゼロポジションというのですが、ここは威力も出るし肩も痛めづらいので良いのですが、スマッシュを打つときの角度や、クリアの高さを出しづらい。
肘を耳につけるとやりすぎだが、低すぎても角度が出ない。50~75度くらいで自分の打ちやすい肘を位置を見つけましょう。
回内を使う
オーバーヘッドストロークの打ち方『回内を使う』は編集中です。
回内、詳しくはこちらまではこちらの動画の2分30秒~3分までご覧ください。
手首が回転しているのがわかるでしょうか。回内を使うことによってショットを威力が格段に上がります。
動画4分25~45秒をご覧ください。
ラケットがシャトルに当たる時(インパクトの瞬間)の少し手前で「手首を入れる」と言っています。
ここすごく間違えやすいです。手首を入れると言うと、掌屈をやってしまう初心者が後を絶ちません。
掌屈とは↓
この動画と手首の使い方は絶対ダメ。初心者が経験者の動きを見ると、掌屈してるように見えます。私も実際に初心者の時に見えました。
しかし掌屈は手首を痛めるし、ラケットに力が伝わらない。
オーバーヘッドストロークの練習方法
オーバーヘッドストロークの打ち方の練習方法は、素振りが基本です。素振りをしながら下半身と上半身の連動が体感できるようにします。
体感できたら下半身から得たパワーをラケットを持った上半身に伝えるように振ります。
素振りのポイント
素振りのポイントは、全力で振らないこと。いきなりフルスイングすると上半身だけの力でラケットを振るようになるから。
最初は3割の力で振ってください。下半身から動き出すことを意識して、ラケットを振りましょう。下半身の感覚が分かってきたら6割で振ります。全力では決して振らない。
練習になるとイヤでもフルスイングすると思います。素振りはあくまで正しいフォームを固めることに徹する。
全力で振らないメリットはもう一つある。軽く振るから長時間、練習できる。初心者は練習時間も重要なポイントです。
まとめ:オーバーヘッドストロークの打ち方と練習方法
オーバーヘッドストロークの打ち方の大切なポイントは3つ。
- 足の入れ替えをして、下半身から上半身へのパワーを得ること。
- 肘を位置を気を付けること。
- 素振りは全力で振らない。
これらに注意して練習すれば初心者の方は、オーバーヘッドストロークの打ち方を早くマスターできます。