バドミントンで重いスマッシュを打つ秘訣

バドミントンで試合をしていると、相手のスマッシュを重く感じたり、速いスマッシュでも軽くレシーブできた、なんて経験はないでしょうか?

重いスマッシュを打つ秘訣はあります。正確に言うと相手に重く感じさせるスマッシュですが・・・

バドミントンのシャトルは重さが5グラムほどです。持ってみるとわかりますがとても軽いです。

シャトルは軽いのに、なぜ重く感じるのか?

(ちなみに野球とバドミントンの「重い」「軽い」は意味が違います。野球のボールは球体です。投手が投げるボールの回転数で重さを感じます。)

では、説明していきます。

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重いスマッシュを打つには

バドミントンで相手に重いスマッシュだと感じさせるには

シャトルをラケットのスイートスポットに当てさせないこと

スイートスポットに当たらないとシャトルは飛びません。そして、ラケットの端の方で打つと腕に振動がきます。

(最近のラケットは性能が向上してきています。スイートスポットから少々ずれていてもシャトルは飛ぶし、振動も少なくなりました。しかしながら、やはりラケットの中心と端っこでは「飛びの感覚」は違います。)

相手はスイートスポットに当たらないとシャトルが飛ばず、さらに振動があると「重い」と感じてしまうのです。

ではスイートスポットに当てさせないためにはどうすればいいのでしょうか?

それは、相手の予測を裏切るスマッシュを打つことです。

具体的には速さ、角度、コースになります。これらを工夫すれば相手はスイートスポットに当てることが困難になります。

相手もスマッシュをレシーブする時に、どんなスマッシュを打ってくるのかを予測しています。

「この相手ならスマッシュの速さは友達のAさんよりもちょっと速めだな」

「けっこう角度のあるスマッシュを打ってくるよね」

実際に頭の中で言葉にはしていないですが、感覚で感じながらスマッシュを待っています。

その予測通りのスピードやコースに打ってしまうと、「軽いスマッシュ」になってしまいます。

予測を裏切ることは「重く感じさせる」ことに非常に重要です。

ではどのように予測を裏切るのか

  1. 速さ
  2. 角度
  3. コース

この3つを順番に説明します。

そして、ラケットを変えるだけでも、重いスマッシュが打てます。

そちらも説明しますね。

速さ

スマッシュに速さがあると振り遅れます。うまくスイートスポットに当たらないのです。速いスマッシュを打てることが大切です。

「そんなにカンタンに速いスマッシュなんか打てないよ」

そういう人も安心してください。遅いスマッシュでも重いスマッシュに感じさせられます。

緩急をつけてスマッシュを打ってみてください。

相手の予測よりも遅いスマッシュだとタイミングが合わず、うまくスイートスポットに当たらないです。

しかも、遅いとレシーブを腕の力でシャトルを飛ばさないといけないから重く感じます。

昔、野球選手で星野さんという投手がいました。たしか最高スピードは130キロ台。

130キロというのは、プロ野球の投手としては、めちゃくちゃ遅いです。いまでは中学生でも投げるスピードです。

それでも星野投手はうまく緩急を使い、11年連続2桁勝利とリーグ連覇にエースとして貢献し成功を収めています。

角度

角度があるとラケット面にうまくシャトルを当てることが難しくなります。

少々スピードを犠牲にしても、角度をつけてスマッシュを打ってみましょう。

参考記事 スマッシュの角度をつける方法はこれを覚えろ

角度のないスマッシュを織り交ぜると、更によいですね。なぜなら相手の予測を裏切るから。

スマッシュレシーブの時、低く構えているところに胸のところにシャトルが飛んできたら逆に打ちづらくないですか?

相手の浮いているスマッシュは、腕が伸びきらずスイートスポットに上手く当たりません。

毎回浮いているスマッシュは、相手のカウンターの餌食ですが、角度のあるスマッシュと織り交ぜると有効な武器となります。

一番よくないのが同じ速さ、同じ角度で打つスマッシュ。タイミングを合わせやすく「軽いスマッシュ」となります。

コース

相手が予測よりも少し外れたコースにスマッシュを打ち込みます。

具体的には相手の肩から外側に50センチ~1メートルの場所に打てるといいですね。

相手が腕を伸ばさないと取れないコースです。

ほとんどの初心者は相手の正面にスマッシュを打ちます。なぜなら相手の体が「スマッシュを打つ的(まと)」になっているからです。

上級者はコートの場所、相手の位置を考えて打ちます。

しかし、初心者はどこに打ってよいのかよくわかりません。だから「とりあえず相手めがけて打っとけ!」となります。

相手に重く感じさせるように、これからは相手の外側を狙ってみましょう。

相手は打ち返しやすいコースにスマッシュを打つと、楽にラケットを振ってレシーブします。

コースがいいと、「腕の力」を使って無理やりシャトルにラケットを当てようと振ります。

「腕の力」を使っているのにシャトルが飛ばないので「なんて重いんだ」と相手は感じてくれます。

相手の「腕の力」を使うように仕向けるのです。

重いラケット

予測を裏切ること以外でも重いスマッシュは打てます。

それは重いラケットを使ってスマッシュを打つこと。

同じスイングスピードでラケットを振ると、より重いラケットを使ったほうが「重いスマッシュ」だと感じます。

重いラケットのほうが、運動エネルギーが大きいです。(運動エネルギーは速さ×質量)

重いラケットだとスマッシュを打ったとき、シャトルがツブれて変形します。そうすると減速しづらくなります。

減速しづらいと、体に差し込まれるので重く感じるのです。

羽根の復元を遅らせることで空気抵抗が生まれにくい。初速も終速も上回るスマッシュは、ブレーキがかかりにくくインパクト時の最大のパワーが持続され、さらに重く伸びる超重量HEAVYスマッシュに進化する ヨネックス

上級者は重いラケットで、速く、角度があり、多彩なコースに打ち込んできます。

だから、シャトルがラケットに当たっても飛ばずに「重いスマッシュだ」と感じるのです。

逆に言えば、打つ場所スピードがわかっていてタイミングさせ合えば、例え日本トップ選手のスマッシュでさえ軽く飛んでいきます。

実際に上級者のスマッシュを、講習会で打ってみたことがあります。スマッシュが速い分、よく飛びましたよ。

(スマッシュ練習で「ここに打ってください」とお願いして、レシーブを打たせてもらいました。試合ではカスリもしないでしょうが・・・)

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