バドミントンのフットワークのコツについて、お伝えします。
このコツを知らないと、フットワークが遅くなるし、そしてとても疲れやすくなります。
ちょうど先日、コツを教える機会がありました。それは40代のCさんです。
Cさんはどんな球にも全力で食らいて、取りに行きます。しかし悩みがあります。その時の会話です。
Cさん「一生懸命、動いているのですが、フットワークができません。」
私「なにができないのですか?」
Cさん「全力でやっているのに、スムーズにフットワークできないんです。」
その後、Cさんの試合を見てみました。とても頑張って動いていますが、コツを知らないようです。
では、そのコツとは何でしょうか?
動く前に、力を抜く
一生懸命な人ほど、いつも力を入れて全力で動いています。特に男性の初心者で多いです。残念なことに頑張れば頑張るほど動きが悪くなるのです。
ボクシングを参考に話をします。まっすぐ立ってもらって、パンチをする手に力を入れてください。
まず、肩に力を入れ、力こぶを出し、前腕に力を込め、最後に拳を力いっぱい握ります。その力を入れた状態のまま、目の前に対戦相手がいると思いながらパンチしてください。
どうでした?
腕がスムーズに動かないですね。ボクシングでも脱力ができない初心者は、パンチは遅く疲れやすいのです。
力を抜く理由とは
脱力すると、次の動きがスムーズに行うことができます。フットワークが速い人は「脱力」して筋肉を伸ばした状態にし、力を入れ筋肉を縮める。
このように、スピードアップしています。しかし力んでいる人は筋肉を伸ばしたり、縮めたりすることが上手くできない。
フットワークは力を入れたり、力を抜いたり、「ON」と「OFF」というように、切り替えができることが非常に重要なのです。
脱力するやり方
肩に力を入れながら、肩を自分の耳に近づけます。そうすると「いかり肩」になります。
この状態から、「はあ~」と息を吐きながら自然と肩を落としていきます。
注意点としては、力を入れたまま肩を下ろさないでください。あくまで力を入れた後に、リラックスして肩を落とします。
力を抜いたあとは「なで肩」になっていれば、正しいやり方です。
※「フットワークなので下半身を脱力させるのでは?とよく質問を受けます。しかし上半身の力を抜けば下半身も力が抜けます。
下半身から力を抜くのは難しいので、まずは肩の力を抜きましょう。
脱力できているかチェックする
試合中にチェックします。相手がショットを打つ時に、自分の肩が上がっていたら、力が入りすぎの状態です。
肩が上がっているとわかったら、プレーとプレーの間にさきほどのやり方をで脱力してください。ただ、すぐにうまく肩の力を抜くのは難しいです。
まずは「相手がシャトルを打つ瞬間に「いかり肩」と「なで肩」の中間まで力が抜けるよう、練習しましょう。
脱力するタイミング
脱力するタイミングは、相手がショットを打つ少し前です。
脱力→リアクションステップとつなげていきます。
最初、試合中に「脱力」することは怖いと思います。いままでと反対のことをするのですから。
しかし、このフットワークのコツを覚えれば、いままでよりスムーズに動け、疲れにくくなります。
ぜひ練習で取り入れて見てくださいね。