初めて競技のバドミントンを見て驚いたのは、スマッシュのスピードと、そのときに出る「音」でした。「パーン」「スパーン」「カーン」といったカン高い打球音です。
しかし、自分でこの音を出そうと思っても全然出ない。上級者のラケットを見ると高そうな最新モデルを持っているので同じラケットを買ったがやはり音が違う。
上級者に聞いても、練習するしかないと言います。でもよくよく観察してみるとある条件がそろっていることに気付きました。
打球音を甲高く上級者のように出すには
バドミントンの魅力にとりつかれ競技を始めて(と、かっこいいこと言いましたが、本当は女子にコテンパンにやられて悔しくて始めたのですが・・・)さっそく練習や試合でスマッシュやクリアを打ちました。
しかし、「ボスッ」とか「バン」とか鈍い音しか出てきません。社会人からバドミントンを始めた女の子でもいい音をだしているのに・・・けっきょく1週間たっても2週間たってもいい音出ない。
どうしようかと上級者を観察してみると原因がわかりました。良い音がでるようになったその要因は、
- ガットのテンションを上げる
- スイングスピードを上げる
- スイートスポットで打つ
これらがすべて組み合わさった時に、甲高くて良い打球音が出ます。
ガットのテンションを上げる
ラケットに張る、ガットのテンションを上げる。ラケット自体をかえても音は変わりません。
通常、ガットテンションは20~22ポンドで張り上げます。参考記事 ガットのテンションはどうすれば良いの?おすすめポンドとは
しかし、カン高いくて、良い音を出そうとするならテンションを26ポンドよりも高く張り上げましょう。
初心者の頃、音が変わった原因はあきらかにガットのテンションを上げたことでした。はじめは1000~2000円くらいのラケットを借りて練習してましたが、自分のラケットがほしくなり1万円以上するラケットを購入しました。
スポーツ店の店員さんに「ガットのテンションは高い方がスマッシュが速くなるよ」と言われてガットを高めに張ってもらいました。(ちなみに安物のラケットに高テンションは張れません。張っている途中にラケットが折れるからです。)
するとどうでしょう、いままでと同じ打ち方をしているのに「カーン」という音がでるではありませんか!?ガットもゲージが太いガット(一般的には0.70mm)を使うより、細いガット(細めは0.66mm)のほうが良い音がでるので覚えておいてください。
しかし、細いガットはいい音が出てシャトルも飛びます。しかし細い分耐久性が弱いので注意。耐久性の良いガットが太いのですこし音が出ずらい。
ガットの張り替えにはお金がかかるので、耐久性を取るか、打球音を取るかは自分で判断しましょう。
スイングスピードを上げる
スイングスピードとはラケットを振る速さのこと。スイングスピードが遅い人がガットを高テンションで張り上げ他ラケットで打っても、良い音が出ません。
逆に鈍い音になり、さらにはスマッシュが遅いし、クリアも飛ばないという悪循環になっていきます。
野球で例えると、小学1年生に大人のバットを使わせるようなものです。重くてスイングができない状態になります。
バットが重すぎて,軽いバットを振るより遅いスイングスピードになるのです。だから結果的に飛ばない、良い音が出ない。高テンションを扱うにはそれなりのスイングスピードが必要。
スイングスピードを上げるには腰から肩の回転を使い体重移動をしながら腕をしならせてラケットを振ります。ちなみに日本の実業団の選手は30ポンド以上で張り上げるらしいですよ。
それに加えてスイングスピードが加わればとてつもない良い音が出るのは必然でしょうね。
スイートスポットで打つ
スイートスポットとラケットの真ん中のこと。ラケットの真ん中でシャトルをとらえると一番良い音が出ます。
現在のラケットは性能がいいので少々真ん中にあたらなくてもシャトルはし飛んでくれますが、よい打球音を出すならスイートスポットで打つことが大切。
余談ですが30年以上前に設計された、ヨネックスの名器、CARBONEX 20 カーボネックスはスイートスポットが狭いのです。そのかわり真ん中にあたれば、とてもいい音がでます。
私は昔好んでよくこのラケットを使っていました。きちんとスイートスポットで打てるかチェックできるから。
しかし、わざわざ買わなくても良い音が出れば真ん中で当たっているので、チェックはできますよ。
以上、この3つを意識してやってみてください。かならず良い音がでるようになります。