ガットのテンションは16~30ポンドくらいまで張り上げることが可能です。
これだけ幅が広いと、いったい何ポンドで張るのかわかりませんよね。
どのくらいにするのかは、競技レベルによっても違います。
初心者・初級者におすすめの強さを書いてます。
またガットのテンションの強弱でプレーに影響が出ます。具体的にどのようにプレーに影響するのかも説明しますね。
そして最後に、メリット・デメリットについてもお伝えします。
ではいきますよ。
初心者・初級者は弱め~普通がおすすめ
少しバドミントンをかじったことがある人なら、体育館に響き渡る「パーン、カーン、」と、甲高く短い音を聞いたことがあると思います。
上級者やパワーのある人がシャトルを打つと出る音です。テンションが高いほど甲高い音がでます。
最初はなかなか良い音がでないので、パワーのある人が打つ音に憧れたりしますよね。バドミントンを始めた頃、私も「甲高い音」が出したくて27ポンドで張ったことがありました。
さっそく基礎打ちで試しながらドライブをすると「いいんじゃない~」となかなか良い感じで打ててました。いままでよりも「球離れ」がいいので速い球が飛んでいくんですよ。
しかし、その感動も10分もしないうちに消え去りました。その理由は・・・
スイートスポットが狭くなる
スマッシュ練習をやってみると、遅いんですスマッシュが!5球に1球くらいは良いスマッシュが打てるのですが、あとはヘナヘナのスマッシュ。
ラケットの真ん中、つまりスイートスポットに当たらないんです。上級者が技術がありますので、ほとんどスイートスポットを外しませんが初心者はラケットに当たっていても上の方だったり、下の方だったりしてしまいます。
テンションが低いときは、スイートスポットを外しても気にならなかったことが、シビアに影響してくるんです。
ケガをする確率が上がる
高テンションがオススメできない一番の理由かもしれません。それがケガをしやすいことです。「スイートスポットが狭くても練習でカバーしてやる」と思ってもきちんと当たらないと肘が痛くなってくるんです。私は1時間半くらい練習していると痛くなってきました。
お金がかかる
テンションが高いとガットが切れやすくなります。(パワーがないとそうでもないですが・・・)高校生などは早い人で1週間も、もたないくらいですよ。またラケットにも負担がかかるので確実に寿命は短いでしょう。
繊細なショットが打てなくなる
特にヘアピンですが、シャトルとガットの当たる感覚が大事です。これはテンションが低い方がわかりやすいんです。テンションが高いと「感覚」が身につきません。その日によってヘアピンが入ったり、入らなかったりと雑なヘアピンになってしまいます。
おすすめテンション
初心者・初級者におすすめは20~22ポンドです。パワーがあると思ったら22ポンドで試してください。次に張るときは1つないし、2つポンドを変えて調整していってください。
上級者でも20ポンドの人もいます。わざと「球離れ」を遅くしてタメをつくるためです。大切なのは自分に合うポンドを見つけること。自分のパワーやレベルにあったテンションを探してみましょう!
ガットを張るときの注意点
ガットを張るのは人間です。26ポンドでお願いしても張ってくれる人によって若干の違いが出てきます。ほとんどの場合、違いがわからないのでそれほど気にする必要はありません。
しかしこだわりを持つなら同じ人にガットを張ってもらうことをおすすめします。
あと、張る人のクセを見極めても良いですね。
Aさんは 標準
Bさんは 硬め
Cさんは ゆるめ
だとしたら、Bさんにお願いするときは1ポンドゆるめてお願いする。
Cさんには1ポンド硬めにお願いする、など自分で注意してお願いすると失敗することが減りますよ。
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